日本の葬儀・葬儀社の仕事

葬儀社の本当の仕事

2018年06月12日 16時29分

葬儀社は葬儀を知り尽くしたプロフェッショナルであるべきです。現在、葬儀の形も多様化し、日本人の葬儀に対する要求も変化してきました。とは言え、現在、日本で行われている葬儀の90%は仏式で行われています。
 
しかし、たとえば肉親が突然亡くなった場合、いったい遺族に何ができるというのでしょう?一般の人間にとって、お葬式を出すということは未知の世界の出来事に感じるほど、何も知りません。だから私たちは葬儀社に頼ります。そう、私たちは葬儀社に「何とかして欲しい」と思っているのです。私たちは、葬儀のプロフェッショナルである葬儀社に、現在、置かれている状況を何とかしてほしいのです。
 
現在、多くの葬儀社が「心のこもったサービス」を前面に押し出してサービスを展開しています。それは間違いではありませんし、歓迎すべきものですが、まずはこれからの数日、「どうしたらいいのか」教えて欲しい、指示して欲しいのです。
 
段取りをすることこそが、葬儀社の本当の仕事
葬儀社の仕事内容で触れた通り、葬儀社の仕事は「葬儀の段取り」をすることです。そして、それは喪主・遺族が求めていることでもあります。
 
  • 次はこうなります
  • その次はこうなりますが、こうすることもできます
  • この後は弔辞になります
 
などなど、導いて欲しいのです。
 
私たち一般人の多くが、葬儀という儀式には不慣れであり、誰もが慣れたくはないと思っているでしょう。そんな葬儀を何とかして欲しい。段取りをして、実際に葬儀をスムースに進めることが、本当の葬儀社の仕事です。
 
葬儀には、絶対に間違えられないことがある
葬儀においては、絶対に間違えられないことがあります。
 
人の名前
 
もちろん、漢字も読み方も、両方間違えは許されません。
これは実は葬儀社で働くスタッフにとって、ひじょうに難しく、そしてシビアな課題です。
 
また、言葉遣いにも注意する必要があります。葬儀では、同じ言葉でも人によっては受け取り方が違うことがあります。
 
葬儀社の仕事、頼れる段取り屋
葬儀社は、それぞれ独自のコネクションを持って、その段取りをスムースに進めるために努力してくれます。「葬祭ディレクター」「納棺師」「生花スタッフ」… そしてさまざまなヘルプをしてくれるスタッフがひとつの葬儀に関わり、故人を送り出す手助けをしてくれます。
 
葬儀の仕事は、やはり特殊な仕事です。そして崇高であり、尊敬されるべき仕事です。「愛と思いやり」を肌で感じることのできる仕事でもあります。私たちには未知のことが多い葬儀関連の仕事ですが、そこには間違いなく、現代の日本で失われつつある、心と心の交流があります。
 
葬儀社の事業者数は、2016年現在、2291となっています。この数は過去最高となっており、2009年の1202社から1000社以上も増えていることがわかります。最近ではインターネットを通して、葬儀社から僧侶の手配、納骨や墓じまいなど、葬儀や法事に関わる各種手配をしてくれる業者さんもあります。高齢化社会を見据えての業界参入により、競争が激化していることが容易に想像できます。
 
葬儀関連ビジネスへの就職や転職を考える人も多いと聞きます。今回、かんたんではありましたが、葬儀社のスタッフが、普段、どういう仕事をしているのか、理解していただけたでしょうか?生きるもの、いつかは必ず死が訪れます。
 
日本の社会構造、葬儀の形の多様化など、葬祭関連のビジネスはこれからも拡大していくことが予想されますが、「葬儀を段取る」という役割を中心に、頼れる葬儀関連サービスが拡大していけばいいですね。