日本の葬儀・葬儀社の仕事

葬儀式と告別式の仕事

2018年06月12日 16時28分

やはり段取り・進行・あいさつ・お茶出し・お見送り
葬儀の規模にもよりますが、葬儀・告別式当日は忙しくなります。
 
  • 会場設営
  • 司会
  • 式の進行係
  • 焼香時の参列者誘導
  • お茶くみや参列者の誘導
 
など、さまざまな仕事を担当します。一部の仕事は外部の葬祭サービス専門業者に依頼することもあります。
 
その後、葬儀・告別式が終わると、
 
  • 会場のかたづけ
  • 精進落としの準備
  • 弔電や会葬品の整理
  • 持ち帰れるように遺影や骨壺を準備
  • 受付撤去
  • 遺族へのあいさつ
  • 葬儀終了後の事務作業(請求書作成など)
 
葬儀当日は、式の内容、段取りの確認をします。その後はお通夜の時と同様に、弔問客の誘導とご案内、お茶出しなどを行います。読経が始まると、スタッフの腕の見せ所となります。焼香の誘導です。葬儀の空気を壊さないよう、的確に作業することが要求されます。
 
葬儀をトータルで取り仕切る葬祭ディレクターの業務は、だいたいこのような感じです。ただし、宗教や宗派、地方によっても業務内容に違いがあるでしょう。また、トータルで葬儀に対応するため、「喪中のお知らせ」や「仏壇の設置」など、関連するさまざまな相談にも対応します。
 
しかし、葬儀が終わったからといって、葬儀社スタッフの仕事が終わるわけではありません。続いて「お通夜」が入っている場合があります。この場合はかたづけがある程度済んだら、「お通夜」の準備に入ります。礼状の準備、看板の名前や時間の書き換えなどの作業を行います。「お通夜→葬儀・告別式」の流れが続けば、毎日、同じように回っていきます。
 
また、葬儀社の業務には、次のような仕事をする人たちが関わっています。
 
納棺師(のうかんし)
納棺師は、別名「おくりびと」とも呼ばれ、映画でも脚光を浴びた仕事です。以前は葬儀社でこの「おくりびと」の役割をしていましたが、現在は専門の業者が行うことが多いようです。
 
納棺師は、葬儀に関わる仕事の中でも、もっとも頭の下がる役割を担っていると言えます。納棺師は、読んで字のごとく、ご遺体を棺に納める仕事です。この納棺の前に、ご遺体を清め、綿を入れるなどのお手入れを施します。
 
納棺師は、ご遺体を清める前に、葬儀社からご遺体の状況について、ある程度のことは聞いています。ご遺体に着せたい服やメイクなどがあれば、納棺師と相談してみることをおすすめします。納棺前にご遺体をお風呂に入れてあげることもできます。特に長い間の闘病の末に亡くなった方の場合、ご遺族がこの「湯灌(ゆかん)」を希望することが多いと聞きます。ただ、ご遺体の状況によっては「湯灌」をできないこともあります。
 
納棺師の仕事は、大きな感動を得ることもできる仕事ではありますが、時として想像を絶するほどのつらい現実にも向き合わなければなりません。事故などで亡くなったご遺体には、ご遺族ですら対面できないこともあるほどですが、こうした損傷の激しいご遺体にも必ず接しなければならないのが納棺師です。小さい子供さんのご遺体にも接します。納棺師の方は、毎日のように故人の新たな旅立ちのお世話をしているのです。
 
生花スタッフ
葬儀における生花スタッフは、葬儀社内で担当することもありますが、やはり外部に依頼することの多い仕事です。
 
生花スタッフは祭壇の設営を担当するスタッフです。遺影の周辺に花を飾る、アレンジする仕事を担当します。ご遺族ともふれあう機会があります。感情の動きを直に感じることのできる環境なので、大きなやりがいがある仕事です。
 
生花スタッフは「ご供花」の設営も行います。「ご供花」はかなり重いので、思いのほか重労働です。供花を並べる順番は、葬儀ではたいへん重要な要素のため、並べ替えが行われることも多く、しんどい作業です。また、作業が夜通しとなることもしばしばです。
 
また、棺の周辺を花で飾ったり、別れ花の準備をしたりするのも生花スタッフです。生花スタッフは、故人の旅立ちを飾る大切な仕事です。裏方さんではありますが、遺族の心情も感じることのできる場面での役割となります。
 
出棺中は「お花包み」です。最初にご遺族用の花束を希望される数だけ確保。続いて参列者や僧侶のための花束を用意します。ただ、これは地方により違いがあるかもしれません。
 
ドライバー
ドライバーは葬儀・告別式の式場から火葬場への送迎を担当者です。こちらも葬儀社内で担当部署がある場合と、外部の専門会社に発注する場合とがあります。
 
司会
葬儀の司会進行役は、式がつつがなく行われるために欠かせません。葬儀社に司会進行を務める人材がいる場合もありますが、「司会」を専業とする方にお願いをする場合も多くあります。司会の派遣業者ですね。よほどの大物であれば、フリーの司会者として仕事ができるのでしょうけれども、司会の方は通常、このような会社に属しているようです。やはりネットワーキングは葬儀の世界でも重要なようです。
 
司会進行役は、葬儀社との綿密な打ち合わせ、さらには遺族、僧侶とも打ち合わせを行います。「お通夜」と「葬儀・告別式」でワンセットの仕事となります。続けて次の葬儀の司会をすることもあるため、拘束される時間は長くなりがちです。
 
葬儀の司会進行役は、人前で話す仕事なので、どうしても場数を踏む必要があります。別の言葉で言えば「経験」を積むことで「度胸」をつける必要があるのです。あるベテランの司会者は、この「度胸」について、
 
人前で話すことよりも、遺族に故人がどんな人だったかを尋ねることの方が、よっぽど度胸がいる。
と言います。
 
司会進行役にとって、「故人の人となり」や「エピソード」を知ることは非常に重要なことです。しかし、悲しみや忙しさの中にいるご遺族にとって、まるで知らない人が故人のプライベートを尋ねる状況は、苦痛でしかないかもしれません。このような難しい状況であっても、自然な形で知りたい内容を引き出す。人前でしゃべることが本業と思われる司会者ですが、「聞き上手」であることも、司会者であるための大切な資質なのです。

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